色褪せたマーガレット
随分前に、買ってきたお花が、まだ咲いている。
根元から、うなだれたり、散ったり枯れたりすれば、捨てようと思ってた。
でも、ふと気がつくとまだ、頑張って咲いていて、長い茎も半分くらいまで水切りされたその緑色でしっかりと瓶そこを踏ん張っていた。
懐かしい紙でできていて、写真屋さんに現像に行った時代の、オマケのアルバムの絵柄みたいで。
水換えしようにもあまりにも、踏ん張るもんだから、触れられずにもいる。
今夜は、水切りをして一所懸命踏ん張り、こちらを見守る色褪せたマーガレットに感謝しよう。